web3、DAO、NFT、暗号資産などの言葉を最近よく耳にします。これらを可能にした技術を知っていますか?
その技術が『ブロックチェーン』です
ブロックチェーン技術は”インターネットを超える大発明”とも言われ、メディアでよく紹介される暗号資産もブロックチェーン技術があるからこそ成り立っています
まだまだ認知も少ないですが、数年後の私たちの生活に影響してくるのは間違い無いでしょう
- 将来的に必須となる、ブロックチェーン技術の仕組み、メリットやデメリット
- スマートコントラクトとは
- ブロックチェーン技術の活用事例
これらを初心者向けに専門用語を使わずに説明しています
ブロックチェーンをよく知らない!時代に乗り遅れたくない!と言う方はこの記事を参考にしてみてください
まず最初に、すでにブロックチェーンが使われているテクノロジーをいくつか紹介します
この中にあなたが興味を持っているワードがあるのではないでしょうか?
かみ砕いて説明する性質上、実際と異なる表現をする部分もありますがご了承ください!
ブロックチェーンについて、初心者向けに14分でまとめた動画はこちら↓
【初心者🔰】web3、暗号資産、NFTなどを可能にしたブロックチェーン技術とは “事例もセットで解説”
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは日本語で「分散型台帳技術」です。簡単に言うと「同一の取引記録を大勢の人で同時に管理する技術」
つまり、「高いセキュリティでデータ管理できる革新的な技術」です
ブロックチェーンの仕組み
仕組みのイメージとしては、ブロック(箱)の中に取引データを入れ、取引データがいっぱいになったらブロックを閉じます
そして閉じられたブロックはチェーンのように次のブロックに繋がっていきます。ブロックが繋がるときは、前後のブロックで整合性が取られた状態で繋がります
また、ブロックは世界中の大勢の人で同時に管理されます
ブロックチェーンのメリットは3つ
- 改ざんが限りなく困難
- システムダウンが起きない
- 透明性が高い
改ざんが限りなく困難
つまり、ハッキングが困難、一度記録したデータの改ざんが困難ということです
前後のブロック同士で整合性と取っているので、特定の1つのブロックを改ざんしたとしてもそれ以降にあるブロック全てのデータも変えなければならず、非常に手間がかかり改ざんが困難と言われています
さらにブロックチェーン上の取引データは誰でも見ることができます
データを1人の人や、企業が持っているわけではなく、大勢の人がリンクして持っているため、1人のデータを改ざんしても、他の人が持っているデータと違うのですぐにバレてしまいます
システムダウンが起きない
私たちの登録したデータはどこが管理していますか?企業のサーバーで管理されています
例えば Googleで登録した情報はGoogleのデータサーバーで、AmazonならAmazonのデータサーバーで保存されています。つまりデータはそれぞれの企業で管理されています
これらのデータサーバーが物理的に壊れたり、ハッキングなどでサーバーダウンした場合、データが無くなったり、一時的にそのサービスが使えなくなります
ATMやスマホ回線が不具合によって使えなくなったことは多々ありましたね
ブロックチェーンでは情報を1つのサーバーで一括管理するのではなく、いろいろなサーバーで同じデータを同時に管理して保管しています。なので分散型台帳技術なんて呼ばれています
管理し保管しているサーバーの数は、ビットコインで言うと約1万1600以上のサーバーがあります。地球が破滅しない限り安心できます
透明性が高い
つまり取引データを誰でも見ることができます
ブロックチェーン技術を使えば、ブロックチェーン上に全ての取引が記録され、全ての記録を見ることができます
最近では東京オリンピックで賄賂の汚職問題がありましたが、仮に取引をブロックチェーン上で行なっていればこんな汚職は起きなかったかもしれません
これが透明性が高い所以です
ブロックチェーンのデメリット
- データの修正や削除ができない
- 処理速度が遅い(スケーラビリティ問題)
- 悪意のある人がネットワークに参加できる
データの修正や削除ができない
メリットの1つ目であげた「改ざんが困難」の裏返しですが、間違ったデータが記録された場合はその記録の削除や修正ができません
実際にブロックチェーン上のプログラムにバグがあり、大きな損害が出たブロジェクトも今までにあります
処理速度が遅い
スケーラビリティ問題と言われますが、同時に処理できる取引の件数がかなり少ないです
クレジットカードでは1秒に1700件から数万件の処理が可能ですが、ビットイコンでは1秒に7件ほどの処理能力しかありません
利用者が増加するほど処理に時間がかかり手数料が高騰したりします
この問題を解決すべく試行錯誤されています
悪意のある人がネットワークに参加できる
基本的にブロックチェーンネットワークには誰でも参加できるため、悪意のある人でも参加できます
問題視されているのはブロックチェーンのサーバー数の過半数を超える力を持つ団体や個人が現れると、データの操作が可能と言われています
2009年から存在するビットコインは一度もハッキングされたことはありません
スマートコントラクトでブロックチェーンの世界が広がる
ブロックチェーンを知る上で知っておきたいのが「スマートコントラクト」です
ビットコインにスマートコントラクト機能はありませんが、暗号資産で時価総額2位のブロックチェーンであるイーサリアムには備わっています
スマートコントラクトとは
スマートコントラクトはブロックチェーン上にプログラムを乗せ、条件が合致した時にだけ、契約を自動で実行されるという、とても画期的と言われている機能です
契約が自動化されることにより、ルールは全てスマートコントラクトに従うことになり、トラブルなく円滑に契約が実行されます
また、このスマートコントラクを使い、ブロックチェーン上でアプリを動かすこともできます
スマートコントラクトは自動販売機に例えられる?
自販機はお金を入れてボタンを押すと選んだ飲み物が出てきます。お金が足りなければボタンを押しても出ません。また酒やタバコを買う場合は年齢確認が必要となります
このような取引がスマートコントラクトで自動で実現できます
さらには実行された契約がブロックチェーン上に記録されるので改ざんが行われにくく、信用性がありますね
人の信用、信頼なしで動き続ける
最初に契約内容や条件をプログラムするだけで、あとはプラグラムにより自動で動きます
例えばファーストフードを買うとき、何気なく代金を支払い、商品を受け取っていませんか?
しかしそこには代金を支払うことで、支払った代金と同等の商品を受け取ることができると言う「信用」が無意識にあるのです
信用があるがために、自分の想像していたものと異なる商品が提供された時は、不満を感じることもあります
スマートコントラクトにあるのは誰でも確認できるプラグラミングコードで、人間の信用を必要とせず動き続けます
ブロックチェーンが使われている事例を紹介
トレーサビリティ
トレーサビリティとは商品の生産から物が手元に届くまでの追跡システムです。これもブロックチェーンと相性がいいです
最近は産地偽装などが大変多いですが、この問題もブロックチェーンで解決でき、実際に使用実績もあります
トレーサビリティは「生産から消費者に渡るまでの過程」や「物がどこを経由してきたか」など、食品や物流、製造業等、様々な分野で発展していくと言われています
DeFi
DeFiとはスマートコントラクトを使った銀行のようなものです
現在は銀行を信用してお金を預けたり借りたりしていますが、ブロックチェーン上のスマートコントラクトで動く銀行が存在します
人の手を必要とせず、スマートコントラクトで動くため、お金の貸し借りや送金時に無駄な手数料や手続きを省略でき時間もお金も節約できます
日本ではあまりありませんが、外国では身分を証明することができず、銀行でお金を貸し借りすることができないことは普通にあるそうですが、そのような問題も解決できます
NFT
最近話題となっているNFT。少しは聞いたことがあるのでは無いでしょうか
NFTとは言わば、偽装不可能な鑑定書付きのデジタルデータのことです
現代社会ではネット上の画像やデータは簡単に複製できてしまいますが、デジタルデータに唯一無二の価値を証明できるのがNFTです
仕組みとしてはブロックチェーン上に、誰が最初に作り、今まで誰の手に渡ってきたかということが全て記録されているため、唯一無二を証明できます
DAO
最近話題の働き方改革になるでしょうか
会社で働くように上司や部下がいるような働き方ではなく、まさに文化祭のように参加者みんなで物事を決めていきます
その中で役割分担された小さなグループができ、最終的に大きなプロジェクトを成功させる集団です
ブロックチェーンを使い、トークン(物事を決める投票権や独自のコインなど)を発行するため、透明性の高いプロジェクトが可能です
これもブロックチェーンにより可能になりうる働き方です
メタバース、ゲーム
メタバースは仮想空間のことです
VRやARを使って家のパソコンから仮想空間のオフィスに出勤する。そんな働き方が近づいているかも知れません
また、ゲームとの相性も良く、チートが使用できなくなったり、ゲーム内のアイテムをNFT化することで、現実世界とゲームの双方向で価値が生まれ、新しいお金の流れができます
様々なお金の流れ
ここは私が注目しているのですが、政府のお金の流れや寄付金など、お金の流れをブロックチェーンで処理することにより、全てのお金の流れを誰でも確認でき、改ざん出来ない形で残ります
今の政府のお金の流れを見たら・・・見たくないものが沢山出てきそうですね・・
ブロックチェーン技術の概要や特徴について理解を深めることはできましたか?
ブロックチェーン技術がすでに様々な用途で使われていることがわかってもらえたと思います
近い将来、身近な所で知らないうちにブロックチェーンが使われているなんてことが簡単に予想できます
この記事を見ていただいた方は、間違いなくweb3に興味があるはずです。今からでも遅くありません。是非、ブロックチェーンやweb3に触れ、これまでない新しい世界を感じてみてください
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